1964年東京五輪レスリング男子グレコローマンスタイルのフライ級(52キロ級)金メダリストの花原勉(はなはら・つとむ)さんが5日午後、東京都杉並区の病院で死去した。84歳。関係者によると闘病中だった。山口県出身。葬儀・告別式は家族葬で行う。

 山口・豊浦高まで柔道に取り組み、日本体育大でレスリングへ転向。大学2年の60年全日本選手権で初優勝して頭角を現した。東京五輪は日本で歴史の浅かったグレコローマンスタイルで市口政光とともに優勝した。

 長男大介さんが92年バルセロナ五輪グレコ57キロ級代表に選ばれ、五輪で日本レスリング初の親子出場となった。2019年に瑞宝中綬章を受章した。